ロシア中世都市の政治世界―都市国家ノヴゴロドの群像

個数:

ロシア中世都市の政治世界―都市国家ノヴゴロドの群像

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ B6判/ページ数 418,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784882027386
  • NDC分類 238.04
  • Cコード C0022

出版社内容情報

ロシア建国の伝説地であり、独特の共和制都市国家として中世に栄えたノヴゴロドの姿を多様な人物の生涯を通して描く。「新しい町」の意味をもつノヴゴロドは、ロシアで最も古い由緒ある町の一つで、伝説上のロシア建国の町、「古都」の響きをもっている。12世紀前半から15世紀後半までのおよそ300年間、キエフ権力から自立したノヴゴロドは独特な共和制都市国家としての輝かしい歴史を刻んだ。13世紀にモンゴル軍が各地の都市を荒廃させ、首都キエフを凋落させたあとも、ノヴゴロドだけは奇跡的に破壊を免れて経済的・文化的繁栄を続けた。その実相を求めて、絵師グレチン/公アレクサンドルとその一族/大主教ワシーリイ・カレカ/貴族オンツィフォル一族/「女市長」マルファの生涯などを通して、政治・社会の構造と機能を抽出し、同時にモンゴル、ビザンツ、モスクワ、ドイツ騎士団、ハンザ、リトアニアなど周辺世界とのつながりのなかに歴史を探る。

内容説明

伝説上のロシア建国の町を舞台に、輝かしい歴史を刻んだ共和制都市国家300年の姿を復元!貴族、大主教、公などの個人や家族の歴史を通して政治・社会構造を抽出し、同時にモンゴル、ビザンツ、モスクワ、ドイツ騎士団、ハンザ、リトアニアなど周辺世界とのつながりのなかに都市の歴史を探る。

目次

第1章 絵師グレチン(年代記のグレチンと白樺文書のグレチン;教会イコンの絵師グレチン ほか)
第2章 公アレクサンドルとその一族(ノヴゴロド「公」;ヤロスラフの勝利 ほか)
第3章 大主教ワシーリイ・カレカ(ノヴゴロドの大主教;外交の舞台で ほか)
第4章 貴族オンツィフォルの一族(ミーシャ=オンツィフォル家の系譜;区が市長を送り出す ほか)
第5章 「女市長」マルファ(「自由の闘士」それとも「裏切り貴族」;マルファの登場 ほか)

著者等紹介

松木栄三[マツキエイゾウ]
1940年生まれ。東京都出身。一橋大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士課程修了。現在、静岡大学人文学部教授。専攻はロシア中世史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

20
中世ロシアの都市国家ノヴゴロド公国を描いた一冊。なかなかニッチな内容を、連作短編集のような趣きで読みやすくまとめている。他のルーシ諸国から名目上の公主を推戴し、内実は貴族による共和制という姿は、ロシア=専制政治という思い込みを打破してくれるもの。ときにアレクサンドル・ネフスキーのような強力な公主が現れることもあるが、イヴァン3世の侵略で滅びる最期まで、共和制の伝統に拘り続けた姿には胸を打つものがある。また徹底してノヴゴロドの伝統を抹消するイヴァン3世には、プーチンの戦争に重なるものを感じてしまったり…。2022/09/01

富士さん

5
再読。昔白樺の手紙がはやった時に読んだもの。論文集のはずですが、都市国家ノヴゴロドの群像劇としてちゃんとおもしろいのがいいと思います。著者も特に気を使っていると言われていますが、一般に販売するなら学術書でもこのサービス精神は見習われるべきでしょう。ロシアのみならずイタリアでも、また日本の村でも、共和制的な自治集団にとって内外での調停者である領主と宗教との関係が注目すべき点であるように思います。本書はビザンツとウラジーミル公家との駆け引きを丁寧に描いているので、この問題のノヴゴロド的展開がよくわかります。2019/04/15

Saiid al-Halawi

3
アレクサンドル・ネフツキー時代等を経てモスクワ大公国に併合されるまで、11~15Cくらいの都市国家ノヴゴロド政治史。政治形態としては共和制とアリストクラシーの中間くらいで、名目上のトップである市長とノヴゴロド大主教が大権を保持しつつ、都市内に5つある街区の連邦制とでも言うべき体制が敷かれる。中世リヴォニア史の周縁を押さえるため読了。2013/05/06

rico

2
もっと早く読むべき本だったのですが、Лучше поздно, чем никогда. ということで。勉強のため、というつもりでしたが、とても面白かった。(積んである)白樺文書の本もちゃんと読みます。2016/09/06

しいかあ

1
「白樺の手紙を送りました」に描かれた発掘調査の成果を、実際のノヴゴロドの歴史に置いてみた感じの本。あくまで上層部の一部の人々の動向がわかっているだけではあるかもしれないけれども、それでもノヴゴロドに生きていた人々の姿がいきいきと描かれている。終盤のモスクワ大公国への併合に至るまでの外交的な駆け引きがなかなか読み応えがあった。ノヴゴロドにおける反モスクワの中心人物が女性市長というのもキャラクターが立っているし、モスクワ側の硬軟取り混ぜた外交攻勢は、この間までの中国による香港の制度的な取り込みを見ているよう。2023/08/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2639404
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品