出版社内容情報
〈文学〉の不可視の〈境界域〉の検証!
─────T・S・エリオット、ノースロプ・フライ、C・S・ルイス、グレアム・グリーン、ジョン・シルキン、スティーヴン・マークス、そしてエッセーと書評。ヴァラエティーに富む“隠し味”の評論集。
──T・S・エリオットに多くのページをあてがったが、エリオットの作品世界が私にとってもいまだに不分明のところが多いということである。このことは、無様なジグザグの記述の形によく現われていると思う。エリオットのこういった局面への、このような様態を取ることへの私のこだわりは、我が国におけるエリオット学への反発からも来ている。その点では、その他の文章も多かれ少なかれ、現在までの文学研究や文学批評に見て取れる楽天性への不満が書かせたものであるとも、言えるような気がする。(「あとがき」より)
内容説明
現在までの楽天的な文学研究、批評世界への挑戦!ヴァラエティーに富む“隠し味”の評論集。
目次
第1章 T.S.エリオット第2章 ノースロプ・フライ―隠喩としての文学と聖書
第3章 C.S.ルイス
第4章 グレアム・グリーン
第5章 ジョン・シルキン
第6章 スティーヴン・マークス―シェイクスピアにおける意味の不確定性
第7章 エッセー
第8章 書評
著者等紹介
山形和美[ヤマガタカズミ]
1934年生まれ。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。文学博士。筑波大学名誉教授
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