出版社内容情報
ルネサンスから現代まで、女性研究者17名が提示する英文学の新しい読み。シェイクスピア、ミルトン、ディケンズ、フォースター、ヴァージニア・ウルフなど、テキストそのものに相対し、英文学をひもとく論文17篇を収載。
*本書で論じられる主な作家・作品*
シェイクスピア 『リア王』、『コリオレーナス』
スペンサー 『妖精の女王』
メアリー・ロウス 『パンフィリアからアンフィランタスへ』
ミルトン 『偶像破壊者』、『闘技士サムソン』
ディケンズ 『大いなる遺産』
シャーロット・ブロンテ 『シャーリー』
ハーディ 『日陰者ジュード』
フォースター 『インドへの道』
ヴァージニア・ウルフ 『ジェイコブの部屋』、『波』、『幕間』、「アノン」、「ジョアン・マーティンの日記」
T.S.エリオット「J.アルフレッド・プルーフロックの恋歌」、「ある婦人の肖像」
ジーン・リース 『サルガッソーの広い海』
ブライアン・フリール 『ワンダフル・テネシー』ほか
内容説明
ルネサンスから現代まで、女性研究者17名が提示する英文学の新しい読み。
目次
1 ルネサンスからミルトンへ(娘たちの反逆―『リア王』の愛のコンテストの場を中心として;ヴァージリアは空しく願う―『コリオレーナス』についての一考察;遍在するユーディット―スペンサー、シェイクスピア、ミルトンの描いた女たち ほか)
2 ヴィクトリア時代へ(『大いなる遺産』におけるディケンズの社会意識;『シャーリー』におけるもうひとつの社会性;「新しい女」とスー・ブライドヘッドとトマス・ハーディ)
3 モダニズムから現代へ(『インドへの道』における神話化の仕掛け―「バクティ」の詩人、カーバ神殿への巡礼者がみたヴィジョン;『ジェイコブの部屋』における「真実の光」―過去の継承者としてのジェイコブ;『波』における母性についての一考察―スーザンをめぐって ほか)
著者等紹介
新井明[アライアキラ]
1932年生まれ。アマースト大学(B.A.)、ミシガン大学(M.A.)、東京教育大学(修士)。文学博士。日本女子大学名誉教授
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