出版社内容情報
“走る哲学者・原章二”のカナダ体験!バイリンガル都市モンレアル=モントリオール、せめぎ合う英語とフランス語、多文化社会の光と影、先住民族……。異境での言語体験に裏打ちされた知的エッセイ。「ケベック州は、1960年代の「静かな革命」において、政治と癒着していカトリック教会に見切りをつけた。ケベック解放戦線のラディカリズムも短期間で破産した。宗教の光が射さず、原理主義も地に堕ちたことが、日常的な英仏言語闘争の特徴をかたち作っている。やりきれないと同時にやさしく、執拗であるとともに寛容であるこの状態を、むしろポジティブなことだと思う。多文化・多言語の社会はすこしずつ変化して、どこかわからないところへ、しかしなぜか異境とは思われないところへ、開きつづけてゆくしかない。バイリンガルであるとは、単に二つの言語を使ってなにかを処理することとはちがう。(「あとがき」より)
内容説明
“走る哲学者・原章二”のカナダ体験!バイリンガル都市モンレアル=モントリオール、せめぎ合う英語とフランス語、多文化社会の光と影、先住民族…。異境での言語体験に裏打ちされた知的エッセイ。
目次
理由
到着
樹木
診療
空間
探索
休暇―キューバの旅
子供―ハバナの思い出
真夏
食堂
菜籠
言葉
政治
陥穽
映画
土着
少年
別離
-
- 和書
- 製剤機械技術ハンドブック