出版社内容情報
暴力、男根主義、女陰主義、インモラル、共同体、音楽、サッカー──村上龍という現代日本にとってもっとも重要な「触媒」を通して、70年代後半から現在にいたる文化総体を読み解く冒険的な試み。かつてない「龍の世界」を浮上させる。
内容説明
暴力、男根主義/女陰主義、インモラル、共同体、音楽、サッカー…村上龍の小説の出現によって現代日本は確実に変化した。
目次
プロローグ 龍以後の世界
1 龍を龍たらしめているもの(暴力と粘膜の共同体;各小説のポジション)
2 スポーツと音楽の快楽(スポーツ小説集―「他者」とどのように出会うか;村上龍とともに、パンク以降のロックを聴くことは可能か?)
3 村上龍の光学(毛穴論―中上健次と村上龍の1990年代;動物になること―小説という最終兵器)