内容説明
「普遍」の名のもとでの支配的な文化規範に挑戦する「辺境」カナダの文学。ジェンダー、人種、国籍、テクストの絶対性を疑い、書き換えることは、新しい文化/文学創造につながる。
目次
序章 抵抗/創作の手法としての翻訳
1章 翻訳者の二重の声―『スザナ・ムーディーの日記』における翻訳のメタファー
2章 語りの手法としての翻訳―ニコル・ブロサールの『藤色の砂漠』
3章 開かれたテクスト―ダフニ・マーラットの『歴史上のアナ』
4章 浮遊する身体的記憶の物語―ダフニ・マーラットの『とらわれて』
5章 アジア系カナダ人女性の終わりのない物語―ヒロミ・ゴトーとスカイ・リー
6章 錬金術としての喜劇―『おやすみデズデモーナ(おはようジュリエット)』
7章 『イギリス人の患者』の流動する世界
8章 「彼」でもなく「彼女」でもなく―『ドライ・リップスはカプスカシングに移らにゃならん』における解体されるジェンダー
終章 カナダと翻訳
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