内容説明
90年代の感性が、知らない町の声に耳をすます。キーワードは―仮住まい、名なし、植民地、よそ者、女と男とおかま、本の中・ひとの中、カリブ、雲、民族、大阪弁、じじい…ふらふら歩いた東京・シドニー・大阪。借りものでない、自分の眼であしたを見つめる実践散歩哲学。
目次
1 東京・仲町迷路(ふらふら遊歩者;月寒キ夜ノ風呂屋 ほか)
2 「カラフル」なシドニー(いろんな民族、それぞれのやりかた;ハットピン ほか)
3 切り抜き帳(はげるまで考えない;まるじぇりあ ほか)
4 王さまのオオサカ(汝に豆を与ふ;さまよえる外地人 ほか)