ポルトガルの海―フェルナンド・ペソア詩選 (増補版)

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ポルトガルの海―フェルナンド・ペソア詩選 (増補版)

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784882024354
  • NDC分類 969.1
  • Cコード C0097

出版社内容情報

「ピカソ、ジョイスら芸術家の特徴が
同時代の詩人に凝縮されている」と
R・ヤーコブソンによって激賞された
ポルトガルの生んだ代表的詩人ペソアの65篇の詩を編む。
現代人の「無力」をその根源まで見抜き、詩に定着させた作品。

著者紹介
フェルナンド・ペソア(ペソア,フェルナンド)
Fernando António Nogueira de Seabra Pessoa 1888年ポルトガルのリスボンに生まれる。1935年リスボンで没。幼少期を南アフリカのダーバンで過ごし、英語による教育をうける。リスボン大学中退。詩誌「オルフェウ」を創刊するなど、当時の前衛芸術運動の中心として活躍するが、生前はほとんど無名であった。死後、トランク一杯の草稿が発見され、脚光を浴びる。生前刊行された詩集『メンサージェン』(1934年)にくわえ、現在では作品集が多数刊行されている。訳書に『新編 不穏の書、断章 平凡社ライブラリー』(フェルナンド・ペソア、著、澤田直訳、2013年(思潮社版を大幅に増補改訂))、『ペソア詩集 海外詩文庫 16』(ペソア著、澤田 直編訳、思潮社、2008年)、『不安の書』(高橋都彦訳、新思索社、2007年)、『不穏の書,断章』(澤田直編訳、思潮社、2000年)、『ペソアと歩くリスボン』(近藤 紀子訳、彩流社、1999年)、『世界文学のフロンティア 5 私の謎』(共著、今福 龍太 他編、岩波書店、1997年)、『ポルトガルの海 増補版』(本訳書、池上岑夫編訳、彩流社、1997年)などがある。関連書に『リカルド・レイスの死の年』(ジョゼ・サラマーゴ著、岡村多希子訳、彩流社、2002)、『フェルナンド・ペソア最後の三日間』(アントニオ・タブッキ著、和田忠彦訳、青土社、1997年)、『レクイエム』(アントニオ・タブッキ 著、鈴木昭裕訳、白水社(白水社Uブックス)、1999年)、『現代詩手帖・特集フェルナンド・ペソア』(思潮社、1996年6月)ほかがある。

池上 岑夫(イケガミ ミネオ)
1935年、長野県生れ。東京外国語大学、東京大学卒。専攻 ポルトガル語学。東京外国語大学名誉教授。著訳書に 『現代ポルトガル語辞典 改訂版』(池上岑夫 他編、白水社、2005年)『SE考』(池上岑夫著、大学書林、2002年)『スペイン・ポルトガルを知る事典 新訂増補版』(平凡社、2001年)『ウズ・ルジアダス』(ルイス・デ・カモンイス著、池上岑夫訳、白水社、2000年)『現代ポルトガル語辞典』(池上岑夫 他編、白水社、1996年)『日本語小文典 下』(ロドリゲス著、池上岑夫訳、岩波書店(岩波文庫)、1993年)『日本語小文典 上』(ロドリゲス著、池上岑夫訳、岩波書店(岩波文庫)、1993年)『大航海時代叢書 第2期第1巻 ヨーロッパと大西洋』(ブーチエ 他著、池上岑夫・細川哲士訳注、岩波書店、1984年)『大航海時代叢書 第2期第5巻 ムガル帝国誌,ヴィジャヤナガル王国誌』(モンセラーテ 他著、清水廣一郎 他訳、岩波書店、1984年)『大航海時代叢書 第2期第3巻 アジア史 2』(ジョアン・デ・バロス著、生田滋訳、池上岑夫訳、岩波書店、1981年)『大航海時代叢書 第2期第2巻 アジア史1』(ジョアン・デ・バロス著、生田滋訳注、池上岑夫訳、岩波書店、1980年)『大航海時代叢書 第2期第4巻 エチオピア王国誌』(アルヴァレス著、池上岑夫訳、岩波書店、1980年)『太陽通りのぼくの家』(オリジェネス・レッサ 著、池上岑夫訳、岩波書店、1977年)『大航海時代叢書 第1期第10巻 日本協会史 下』(ジョアン・ロドリーゲス著、池上岑夫他訳、岩波書店、1970年)『ポルトガル語常用6000語』(浜口乃二雄・池上岑夫編、大学書林、1961年)などがある。

内容説明

タブッキの「インド夜想曲」、ヴェンダースの映画「リスボン物語」で紹介されたのをはじめ、ドゥルーズ、パスなど多くの知識人の高い評価を集めるポルトガルを代表する詩人の詩選集。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マリカ

28
フェルナンド・ペソアとその3人の異名アルベルト・カエイロ、リカルド・レイス、アルヴァロ・デ・カンポスによる詩を集めたもの。詩を読むということは、詩人と読み手とが1対1で対話をすることなのだと思いますが、ペソアとその異名による詩を読んでいると、詩人の複数性の影響され、おのずと読み手の中にも複数性が生まれ、1対1の対話ではなく、複数対複数のより複雑で幅広い対話が可能になり、詩の海に漂うような心地よさを感じます。2012/08/28

ロビン

25
カモンイスと共にポルトガルを代表する詩人ぺソア(1888-1935)の選詩集。ぺソアは、自分自身の他にカエイロ、レイス、カンポスの3詩人を「異名」として使用して詩を作った人であり、4人は別の価値観や人格を持つとされる。解説によればロマン派的な解釈でぺソアを読んでも正しい理解はできないというが、「異名」の後ろにいるのはやはり一人の人間であり、差異と同時に共通する要素も十分に感じられるし、未婚というのは詩風からしても納得である。全体に知的であるが無表情で、無力感や無意志感を感じさせる詩群で、確かに独特である。2020/12/02

らん

23
タブッキが心底敬愛するフェルナンド・ペソアに、ペソアの分身カエイロ、レイス、カンポスの3詩人を加えた詩選。ペソアの「ポルトガルの海」は塩の例えにじんわりとして心地よい力強さに力をもらいました。カエイロの詩「わたしは羊飼」「あまりに明るいある日」「部屋のなかへ這入り」もお気に入り。その詩を眺めているとすーっと力が抜けてとても癒される。ただそのままの感覚を感じて受け入れ匂いや光や時間の流れを感じ、平和な日常にふっと幸せを感じる瞬間の心地よさに満たされる。この詩の世界のような優しい静かな時間を大切にしたいです。2023/08/30

かもめ通信

23
随分昔に読んだ時には、今ひとつよくわからなかったという印象だったが、その後、タブッキに出会い、ペソアの別の本に出会って、すっかり魅せられたあと、再び増補版として大幅にボリュームアップした形で本書に再会。黙読だけでは飽き足らず、ところどころ声に出して読んでみる。ちょっと手こずりもしたけれど、なかなか興味深い一冊だ。2019/03/30

小川香織

20
★★★★★★ペソア・ウイルスに軽く感染している私は、付箋だらけの頁をめくる。「詩人とは虚構(よそお)う人だ/その虚構いのあまりに完璧であるため/現実に感じる苦痛まで/苦痛であるかのごとく虚構う」なんて何度読んでもすごい。ペソアにとっての異名とは何か、あるいは、異名を生きるということはどういうことか。これらの異名たちはフェルナンド・ペソアのペンネームではない。彼らは異なる出自、経歴、人生を持っていたばかりか、体格、仕事も違えば、思想信条も異なっていた。2015/12/06

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