内容説明
ロレンスの『イタリア紀行』を旅する初の評論集。『イタリアの薄明』『海とサルデニア』『エトルリア遺跡』の三作品の地を訪れ、イタリアのもつ肉感性とロレンスの知性が見事に融和していくさまを「文明と古代」の葛藤として描き出す。
目次
1 『イタリアの薄明』(イタリアの憂愁;昼と夜の間―「糸を紡ぐ女と修道僧」;イタリアの闇―「レモンガーデン」 ほか)
2 『海とサルデニア』(喜劇の始まり―「パレルモまで」;遁走―「海」;「カリアリ」の目 ほか)
3 『エトルリア遺跡』(チェルベテリ―エトルリアの顔;豊かな生命―タルクイニア;生命の旅―タルクイニアの彩色墓地 ほか)