内容説明
崩壊する現代ヨーロッパの虚構の底に、崩れ去る筈のない人民の力の軌跡を辿る。
目次
1 軍人と舞踏―15~18世起における社会的挙措規範にその並行の変遷を辿る
2 フス革命(1419~34)における人民軍の変貎
3 「マクシミリアン1世の凱旋門」成立について
4 マキアヴェルリ政治思想における状況と原理―『フィレンツェ軍制改革論』をめぐって
5 近世初頭のドイツ人傭兵隊長
6 火縄銃と犁と―16・17世起におけるヴェネーツィア農民軍の歴史的考察と諸問題
7 トルコと30年戦争―「スルタン・ヤヒヤ挿話」の一隅より
8 ライモンド・モンテクッコリにおける軍事的箴言―戦争の記述と技術をつなぐもの
9 国民衛兵と連盟祭―フランス革命における儀礼と象徴
付篇 ディプロマ・ミリターレとローマ軍の変容―シュテファン・リンク説を中心に