内容説明
新世紀文学の見取り図!「退屈」「つまらなさ」「不機嫌」「だんまり」「単調」「不自由」…実はこうしたものこそが文学作品に潜む決定的なモチーフとなったのだ。
目次
第1部 近さ(「近さ」とモダニズム―ウォレス・スティーヴンズの遠近法;ご機嫌の悪い詩人はお愛想のネットワークを拒絶する―アフォリズムとスティーヴンズの「退屈」;「近さ」の事件―大江健三郎と距離の方法)
第2部 縦と横(グリッド=根拠か?―絵画と文学の前線で;行(ぎょう)の問題―日本現代詩の制度性)
第3部 折々の営業(横光と漱石と白鳥の「胃」;テッド・ヒューズの「呼びかけ」)
第4部 根本的な問い(ジェーン・オースティンの小説は本当におもしろいのか、という微妙な問題について)
著者等紹介
阿部公彦[アベマサヒコ]
1966年、横浜市生まれ。現代英米詩専攻。東京大学大学院修士課程修了、ケンブリッジ大学大学院博士号取得。現在、帝京大学文学部専任講師
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