内容説明
ルネサンス文化にとって中心的なシステムであるパトロン制度というテーマの持つ、まぎれもなく学際的で、一元的な性質を例証したものである。芸術のパトロン制度は政治的なパトロン制度の一部であり、賛美とか汚職とかいう概念は、このシステムにつきまとう現実の目的という光りに照らして、絶えず吟味し直さなければならない。最新且つ、広範で多様な方法論を提示。
目次
第1部 序論(ルネサンスのパトロン制度―新たなアプローチ)
第2部 教会と国家のパトロン制度(宮廷のパトロン制度と政治―ジェイムズ朝のジレンマ;役人の不正行為―ルネサンス・パトロン制度の倫理;宗教と俗界のパトロン―宗教改革期のイングランド)
第3部 パトロン制度と芸術(チューダー朝パトロン制度の誕生;スチュアート朝文化を支えるパトロン制度と政治;文学;演劇;美術)
著者等紹介
舟木茂子[フナキシゲコ]
1941年生まれ。津田塾大学大学院修了。現在、成城大学非常勤講師。イギリス・ルネサンス文学専攻
成沢和子[ナルサワカズコ]
1940年生まれ。津田塾大学大学院修了。現在、信州大学医療技術短期大学部教授
有路雍子[アルジヨウコ]
1939年生まれ。津田塾大学大学院、成城大学大学院修了。現在、東京学芸大学教授。イギリス・ルネサンス文学専攻
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