内容説明
犬養には「影の男」がいた。義理・人情で動いた政治家である。武士に憧れ、武士として死にたかった…没後70年記念出版。なぜ犬養は、あそこまで見事に晩年を過ごせたのか/「憲政の神」と並び称された尾崎行雄との、本当の関係は/多彩な趣味から見える犬養の世界は…気鋭の研究者が、新たな視点から、その素顔に迫る。
目次
第1章 「影の男」古島一雄の献身(犬養毅にかけた男;出会い、そして信頼関係の形成 ほか)
第2章 弟分・尾崎行雄との交流(兄弟のような関係;本格的な交流の始まり ほか)
第3章 国境越えた友人・孫文への支援(中国と朝鮮に対する政策観;孫文との出会い ほか)
第4章 趣味と理想の人物(趣味;荻生徂徠 ほか)
著者等紹介
時任英人[トキトウヒデト]
1983年、上智大学大学院外国語学部研究科国際関係論専攻博士後期課程満期退学。博士(国際関係論)。専門は国際関係論、日本政治外交史。現在、倉敷芸術科学大学教授
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