内容説明
プロ野球は、裏から眺めると実に興味深い。かつて新聞・映画や私鉄の会社が独占していた球団経営も、いまや食品、金融、流通と広がり、日本の産業構造の変遷を映す。企業戦略としての球団経営の実態に本書がズバリ斬り込む。
目次
M&A ダイエー、オリックス、次はタイガース(本業への波及効果が大きい球団買収に着目;地方の鉄道会社が球団を抱える時代は終わった;第三、第四の新球団を設立する企業はどこだ)
労務 低賃金にあえぐプロ野球選手(リスクが大きいプロ野球選手の賃金;生活防衛は自らの手で。税金対策に会社設立;新たな局面を迎えたドラフト制度)
経営 球団経営の実態(日本プロ野球球団の経営実態;視聴率25%。腐っても巨人といわれる理由;冠スポンサーで球界に参入する大手企業;巨人神話はいまも健在。何はともあれジャイアンツ;いまこそ独立のとき。「強い巨人」復活の条件;務台―川上の太いパイプ;長島招請劇失敗。焦るヤクルトのお家事情;奇跡だといわれた西武の黒字経営;キラ星のごとく現れた星野新監督だったが…;阪神、「お家騒動」の末路は身売り;ホエールズ、Vをかけて古葉を招請;強いチームづくりに専念する大リーグ)