内容説明
宗門第一の書『碧巌録』と宋代禅の特質を考える。
目次
第1章 『碧巌録』を読む(書物としての『碧巌録』;『碧巌録』の構成 ほか)
第2章 馬祖と百丈「野鴨子」の話―作用即性説批判(昭昭霊霊と驢前馬後;百丈大悟の因縁)
第3章 法眼「汝は是れ慧超」―〓(そっ)啄同時の機(如何なるか是れ仏;丙丁童子来たりて火を求む ほか)
第4章 趙州「万法帰一」―無事禅批判と無事の理念(青州の布衫重さ七斤;庭前の柏樹子 ほか)
第5章 西院と天平「両つの錯り」―無事と活句(錯!;西院思明 ほか)
著者等紹介
小川隆[オガワタカシ]
1961年生まれ。1983年、駒澤大学仏教学部禅学科卒。1990年、同大学院仏教学専攻博士課程満期退学(1986年9月~1989年3月、北京大学哲学系高級進修生)。博士(文学)(東京大学、2009年)。現在、駒澤大学総合教育研究部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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