内容説明
“鎮西の古月・東海の白隠”と並び称されながらも、ややもすれば、白隠禅の巨大な陰に隠されがちな古月禅材。本書は、古月及び他の禅僧の関連史料を博捜して新たに編成した「古月年譜」から、古月の禅風と、古月が近世禅宗史上に果たした役割を探ろうと試みたものである。付録として「近世禅宗史寸考」を収める。
目次
古月禅師の足跡を訪ねて
新編 古月禅師年譜(年譜本編;慈雲山福聚禅寺開山古月和尚碑銘;天寿興建開基古月禅師塔銘)
附録 近世禅宗史寸考(古月の法嗣、北禅道済は実在したか;伽藍法と印証系という二つの法系について;五山の結制復活に果たした象海恵湛禅師の功績;清見寺の陽春和尚と法常寺の大道和尚、そして古月と白隠 ほか)
著者等紹介
能仁晃道[ノウニンコウドウ]
1957年佐賀県に生まれる。花園大学卒業後、禅文化研究所所員。曹洞宗松谷寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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