内容説明
日常生活の中でこそ活かしたい禅語の妙味。四季折々の禅語を心に響く多くの例話をまじえながらやさしく解説。ひとさじの塩によって料理が美味しくなるように一句一語の禅語は、人生のかくし味。生き方の参考にしていただけたら…。
目次
第1章 春(百華春至って誰が為にか開く;花は無心にして蝶を招き、蝶は無心にして花を尋ぬ;国破れて山河在り、城春にして草木深し ほか)
第2章 夏(一滴、乾坤を潤す;寒時は闍黎を寒殺し、熱時は闍黎を熱殺す;清流間断無く、碧樹曾て凋まず ほか)
第3章 秋(幾時か熱と苦しみて西風を念う、九月西風落葉を驚かす;深林人知らず、明月来たって相照らす;樹は密にして猿声響き、波は澄みて雁影深し ほか)
第4章 冬(山中暦日無し、寒尽くるも年を知らず;独り来たり独り去りて、一も随う者無し;万象之中独露身 ほか)