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内容説明
現代サブカルチャーで描かれる虫たちを昆虫学専門家の視点から考察!虫とヒーロー、虫を愛でるヒロイン、背景としての虫たち…神話の時代から続く日本人の昆虫観をサブカル作品から読み解く!
目次
第1章 日本人は昆虫とどう向き合ってきたか―神話の時代から敗戦まで
第2章 霊として描かれる昆虫
第3章 アニメーション映画と昆虫
第4章 特撮と昆虫―ヒーロー・怪人・怪獣に観る昆虫たち
第5章 カプセルフィギュアと昆虫
第6章 ゲームと昆虫
第7章 アニメと昆虫
第8章 漫画と昆虫
第9章 現代版「虫愛ずる姫君」列伝
第10章 サブカルチャーから見えてくる現代日本の昆虫観
著者等紹介
保科英人[ホシナヒデト]
昭和47年生まれ。平成12年九州大学大学院農学研究科博士課程修了。博士(農学)。現在、福井大学教育学部教授、日本甲虫学会和文誌編集委員長。専門:文化昆虫学、科学史、土壌性甲虫分類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tatsuhito Matsuzaki
9
【今日の一冊 #29】 アニメやゲーム、漫画、特撮モノ、玩具などに登場する昆虫の扱われ方について、歴史・文化的、かつ体系的に論じた一冊。 神話や古典、歴史上に登場シーンが多いトンボ・ホタル・セミ・蝶・鳴く虫類等はほぼ知識としてありましたが、特撮・戦隊ヒーローものは約1/3、漫画&アニメは約半分、カプセルフィギュア&ゲームキャラはほぼすべてが、未知の昆虫キャラでした。 #モスラ #バグズライフ #火垂の墓 #みなしごハッチ #仮面ライダー #ムシキング #蟲柱 #胡蝶しのぶ2022/02/16
abaoaquagga
1
サブカルと昆虫という珍しい組み合わせ。文化論とあるがお堅くはなく、文系大学の講義みたいな内容。各著者が、自身の好きなカテゴリや作品について楽しそうに語っている。とりわけ、保科氏の美少女ゲームへの愛が全開で、なんなら変則的な美少女ゲームガイドとしても使えそうなぐらいだ(スチルも多数掲載しているし)。興味深いのは、巨大昆虫が大々的に人を襲う作品よりも、物語の添え物として昆虫が部分的に登場する作品の方が、論考対象としての価値が高いという点。量よりも質、付与されるイメージや役割の深さが大切ということ。2024/11/08