とうちゃんの軍事郵便

吉田 貞治【著】/吉田 とら/吉田 成子【編】

スカイフォト（1987/10発売）

• サイズ B6判／ページ数 327p／高さ 20X14cm
• 商品コード 9784881696521
• NDC分類 916
• Cコード C0021

内容説明

光文社刊／松竹映画化／ＮＨＫラジオ「早起き鳥」で感動的な子そだての記録として紹介された、吉田とらの手記の姉妹編として、夫貞治の日中１５年戦争下の戦場から、妻と子供たちにあてた愛情こまやかにして、家業への思いやりにあふれ、同時に戦場の生々しい現実を伝えた、一農民兵士の貴重な記録。

目次

１　西豆村から中国大陸へ
２　弟・善作の戦死
３　悲しみにたえて戦線をゆく＝冬
４　悲しみにたえて戦線をゆく＝夏
５　蚌埠へ
６　難行軍三百里
７　南京・上海へ―弟・善作の墓標を尋ねて
８　生地獄
９　祖国へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[nnpusnsn1945]

図書館にて読了。静岡県の酪農家、吉田貞治氏の軍事郵便を遺族がまとめたもの。氏は三島重砲兵連隊に入営し、1937年から39年まで中国各地を転戦する。文中には家族の安否を願う声、郷里の戦友や弟の戦死（歩兵第34連隊所属）、抵抗した中国人村落を全滅させた事、等が書かれている。藤井忠俊「兵たちの戦争」に引用されている事もあってか資料価値は高い。

2023/03/11