内容説明
西岡少年がギターを手にして55年。五つの赤い風船結成から45年。日本のフォーク黎明期から終焉まで、著者自身の持つ膨大な資料と西岡たかしなどへの数回に渡るロングインタビューにより解き明かされる。日本フォーク史の決定版。未発表写真も掲載。
目次
第1章 西岡少年とフォーク夜明け前
第2章 五つの赤い風船命名
第3章 五つの赤い風船とURC
第4章 第一期五つの赤い風船とフォークの台頭
第5章 五つの赤い風船とフォークの全盛期
第6章 五つの赤い風船の解散とフォークの終焉
著者等紹介
なぎら健壱[ナギラケンイチ]
1952年、東京銀座(旧・木挽町)に生まれ、以来下町で育つ。1970年、岐阜の中津川で開かれた全日本フォークジャンボリーに「怪盗ゴールデンバット」で飛び入り出演し、歌ったことがきっかけとなり、デビュー。1972年ファーストアルバム「万年床」をリリース。現在はコンサート、ライブ活動の他、独特のキャラクターでテレビ、ラジオ、映画、ドラマ等の出演や、雑誌の執筆等で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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gtn
27
GSの名を借りた歌謡曲を嫌ったかまやつひろしの自伝を読んだ時にも感じたが、著者は、アメリカのモノマネでもなく、歌謡曲にも与しない「五つの赤い風船」こそ真のフォークと断じ、他を排他している。五つの赤い風船、就中、西岡たかしこそ、自分を形成した原点と捉えているからだろう。2021/07/28
majiro
5
テレビ番組で遠藤賢司以外の歌では文庫本を読んでいた高石友也。コンサートで、吉田拓郎以外の歌ではおしゃべりをしていた吉田拓郎のファン。そして、若かりしわたくしが目にした1989年に汐留PITにて開催された第4回全日本フォーク・ジャンボリーでは、ジャパニーズ・パンク・バンド以外の演奏の間だけ縦ノリで盛り上がる中学生・高校生の姿があった。時代はめぐるということか。風船はものすごく大事なバンドであったこと、そして、なぎら健壱の、風船へのこれほどまでの愛着をあらためて認識させられた一冊。2012/10/10
TZK
2
なぎらさんの本は初めて読みましたがアツイ人だな‥と。 フォークは音楽的には正直そんなに興味はない。 けれども、みんながフォークに夢中になっていた70年代の熱が伝わってきた気がします。 2019/03/03
muzumuzu
2
西岡たかしに興味わく2013/10/16
あーさー
1
なぎら健壱さんが、五つの赤い風船を軸にフォークを語っております。内容はとても興味深く、なぎらさんの筆致が大好きな私としては面白く読んだのですが、惜しむらくは誤字や脱字があまりに多くて、リズムよく読めないんですよね・・・。出版社の校閲(校正)が甘すぎるのが非常に残念でした。2021/08/15
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