近代文学の古層とその変容

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  • サイズ A5判/ページ数 304p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784881646052
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C3095

内容説明

語り芸能や古典、制度や民俗などの古層との対話/葛藤によって生まれた作品たち。それらが踏まえ、変え、新たに建てようとしたものをみつめる。“語り手”や“話型”を問うことと、“差別”や“境界”を問うことを重ねて考える試み。

目次

1 (語り手の近代―森鴎外「山椒大夫」論;森鴎外と大嘗祭―「盛儀私記」「最後の一句」など;定型という戒め―島崎藤村「破戒」論)
2 (“模倣”のゆくえ―三島由紀夫「橋づくし」の場合;しんとく丸の二十世紀―三島由紀夫「弱法師」、寺山修司「身毒丸」など;増殖折口学、キャラクターとしての折口信夫―大塚英志・森美夏「木島日記」その他)
3 (梛子の実と柳田国男「海上の道」―文学と民俗学の交叉;古代幻視の構造 折口信夫のことば―天皇霊・みこともち・語部;栢のこと―「死者の書」の木)
4 (柳田国男「遠野物語」・夏目漱石「夢十夜」・田山花袋「生」など―「事実」と「境界」;川端康成と北條民雄―書簡を中心に;「異」なる声―小沼丹を視座とした井伏鱒二作品の一断面;太宰治と井伏鱒二―「葛原勾当日記」をめぐる;井伏鱒二「駅前旅館」―「宿」のこと;安岡章太郎「球の行方」論)

著者等紹介

高橋広満[タカハシヒロミツ]
昭和26年生。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。早稲田大学本庄高等学院教諭を経て、相模女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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