太宰治“語りの場”という装置

太宰治“語りの場”という装置

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  • サイズ A5判/ページ数 218p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784881646014
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C3095

内容説明

“語りの場”とは、テクストの核となる出来事を語る「語り手」とそれを受ける「語りの受け手」の交流する「場」である。本書では「語り」の解釈ではなく、「場」の状況を分析して、太宰テクストの読みの多様性を考える。

目次

序章 “語りの場”を考えるための準備
第1章 「彼は昔の彼ならず」論―“潜在的二人称”に関する考察
第2章 「新樹の言葉」論―過去の家を焼く兄妹
第3章 太宰治の「老ハイデルベルヒ」の地、三島―「三島の思想」について
第4章 「駈込み訴へ」論―旦那さまの不在
第5章 「きりぎりす」論―“語りの場”の在りかを巡って
第6章 「お伽草紙」論―「お伽草紙」の生成・成立と戦争の影響
第7章 「津軽」論―読者を囲い込む枠組みについて
第8章 補考・中学校教材としての「走れメロス」を読む
終章 「着想」を持ち寄る“解釈の場”という理想

著者等紹介

高塚雅[タカツカマサシ]
1973年11月、山梨県生まれ。中京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。専門は日本近代文学。現在、中京大学、金城学院大学、岐阜聖徳学園短期大学部、愛知高等学校等の非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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