内容説明
“求愛”と生への“賛歌”。孤独感を背景とした“母恋い”“人間恋い”の南吉童話…その作品世界の内実と魅力に迫る。
目次
第1章 「手袋を買ひに」の作品世界(「手袋を買ひに」の誕生―成立時期の問題;「手袋を買ひに」の作品世界―“母”の問題 ほか)
第2章 “失われた母の愛”を求めて―南吉童話の本質と淵源(南吉の孤独の“闇”;恋愛関係における南吉の孤独の“闇” ほか)
第3章 「蛍」の夢―晩年童話の誕生(“不幸者意識”の瓦解―安城高等女学校教員時代の結核;晩年童話の誕生 ほか)
附章 南吉作品と国語教育(「手袋を買ひに」の研究文献解題―一九七〇年代(昭和五四年)以前
教科書教材としての南吉作品の位置 ほか)
著者等紹介
北吉郎[キタキチロウ]
昭和24年2月長崎県に生まれる。昭和48年3月大阪教育大学を卒業。大阪市内で公立学校教員を経て、兵庫教育大学大学院学校教育研究科(修士課程)を修了。現在、高知大学教育学部助教授。専攻領域は国語科教育学・児童文学
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