内容説明
本書で著者は、ミシェル・フーコーを始め、反精神医学者、哲学者、心理学者、社会学者などの精神医学への攻撃に対して断固として反論し、「器質力動論」に基づいて正真正銘の精神医学を語っている。精神医学とは医学の一分野であること、狂気とは個人の内的自由の疾患であることが主張されている。
目次
精神医学告発の争点と意味
1 精神病理学的事象の判断を妨げるエピステモロジー的障害
2 偽精神医学に向けられた主な非難(拘禁主義;欺瞞;よろず主義 N’importequisme)
3 科学としての精神医学の基礎(精神疾患の客観化)(正常と精神病理学的異常に関する最重要課題;精神疾患の実在;精神医学の社会的機能。精神科医の役割と人間像)
著者等紹介
エー,アンリ[エー,アンリ][Ey,Henri]
1900‐1977。20世紀の偉大な精神医学者。1970年に引退してから、故郷のバニュルス・デル・ザスプルで悠々自適の生活を送りながら『精神医学とは何か―反精神医学への反論』を執筆
藤元登四郎[フジモトトシロウ]
宮崎県都城市藤元病院理事長。フランス精神医学とフランス語に堪能
山田悠紀男[ヤマダユキオ]
愛知県岡崎市三河病院長。平成3年4月26日病没
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