内容説明
80歳を超えてますます政治力を高める政界のキングメーカー二階俊博の「凄み」昭和・平成・令和の45年にわたる政治活動を「生の声」を通して伝えてきた地元ラジオ局がその素顔に迫る。
目次
第1章 菅政権と辣腕幹事長
第2章 政治の原点は和歌山に
第3章 大切な命を守る国土強靱化
第4章 日中の潮目を変えた大訪中団
第5章 近くて遠い国を訪ねて
第6章 ツナミでつながるインドネシア
第7章 広がる日越交流の輪
第8章 議員生活45年を振り返る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nishiyan
12
和歌山放送でこれまで放送した二階俊博自民党幹事長の動静を追った特別番組を活字化したもの。菅政権を支える豪腕幹事長としての面のみならず、運輸政務次官、運輸相を経験したことからの観光産業への見識の高さ、政治の原点となった紀伊半島一周高速道路と国土強靭化への想いなど地元メディアということもあり好意的に紹介されている。和歌山を切り口にしたインドネシアやベトナムとの関わり、津波など自然災害に対する考えなど興味深い。ラストの大下英治氏の講演と鼎談の抄録がなかなか面白い。県議時代の話などもう少しあればよかったのだが…。2021/01/02
みじんこ
5
平和産業としての観光推進、稲むらの火と世界津波の日の制定への道、訪問団を組織しての外交とインフラ輸出など、確かに必要なことだと共感するとともに知らなかったことも多く、よくテレビで放送されているような、偉そうな態度で好き放題言っている人というイメージとはまた別の姿が見えてくると思う(本書ではいい話しか書かれていないとは思ったが)。地元の歴史や名産品なども積極的に活用・PR等しており、なぜ二階氏が地元で支持され続けているのかという理由も見えてくる。最後の方の、大下英治氏の講演の採録が個人的には面白かった。2021/12/27
ガンジス川沐浴子
3
和歌山でパンダを観てきたので二階氏のことが気になり読みました。 パンダは一箇所ちょこっとしか出てこない。 それよりも『稲村の火』の話、安政南海地震の11月5日を国際津波デーにしたのが二階氏という話が沢山書いてあった。 南海トラフ地震が来ると串本に2分後に18メートルの津波が来るとか。 太地町の捕鯨問題も一行さりげなく書かれていたり。 和歌山応援しています(主にパンダ)。 二階氏は中国や韓国や東南アジアと交流していて良い印象な本でした。旅行事業も世界平和あってこそ。2023/02/14
のん
1
二階俊博が政治資金で大量購入した本。菅内閣の幹事長時代に出版されており、書き振りも二階俊博全盛期の勢いを感じさせる。内容は簡単な生い立ちと国土強靭化、議員外交についてである。和歌山放送という地元のラジオ局が出版しているが、郷土の大政治家を紹介するといったスタンスで、大量購入するのも理解できる内容である。大下英治を二階俊博の従軍記者と呼んでいたのは少し笑った。2024/03/22
麦茶
0
二階俊博という政治家の半生を描いた本である。しかしおそらく大半の政治オタクが読んでも十二分に新鮮な話に満ち溢れていたと思う 中身を大別すれば「政治活動」・「国土強靱化」・「議員外交」となる。この中でとくに面白いと思ったのは「人との個人的交流を太いパイプに仕立て上げる政治力」であった。結局紀伊半島一周高速道路や観光、防災など「二階銘柄」といえる政策は人とつながることで平和に結びつけようとしてることがよく分かった そういう意味では氏がコロナ禍で第一線を退いたのは「人とのつながり」が希薄になったからかもしれない2023/03/20