内容説明
本書は、現代ことわざ学研究の第一人者;米国バーモント大学のW・ミーダー教授と、同州の小学校教師;D・ホルムズ先生が、小学4年生とともに歩んだ「ことわざ教育」の1年間にわたる記録である。この実践プロジェクトにより、ことわざの知られざる効用が発見され、子どもたちの思わぬ才能が開花した。本書には、その元となることわざ研究の成果やマスメディアに見る最新情報なども記されており、英語教育、異文化理解、道徳やユーモア教育をはじめ、広く教養の書としても活用が期待される一冊である。
目次
第1章 小学4年生のことわざプロジェクト
第2章 秋学期
第3章 春学期
第4章 ことわざの知識に関するテスト
第5章 1年間のことわざ学習を終えて
第6章 ことわざとは何か
第7章 マスメディアに見ることわざ
第8章 現代ことわざ研究の再考
第9章 使用頻度の高い英米ことわざ150
著者等紹介
ミーダー,ヴォルフガング[ミーダー,ヴォルフガング] [Mieder,Wolfgang]
1944年生まれ。バーモント大学教授。ミシガン州立大学にて博士号を取得(1970年)後、バーモント大学に着任。同大学ドイツ語・ロシア語学部長、カリフォルニア大学バークレー校、ドイツのフライブルク大学の客員教授を歴任。著作は神話、おとぎ話、民謡、わらべ歌から哲学・文学的研究などの多岐にわたる。1987年にはジョージ・キドラー優秀教員賞を受賞したのをはじめ、ジュゼッペ・ピトレ国際民俗学賞(1997年)を受賞する間にも、多数の受賞歴がある
ホルムズ,デボラ[ホルムズ,デボラ] [Holmes,Deborah]
1985年よりバーモント州バーリントン市のミルトン小学校で4年生を教えている。教鞭をとってきた23年の間に、1997‐1998年ミルトン教育協会最優秀教師賞、1993年には米国在郷軍人会および高校奨学金委員会より最優秀教師賞を受賞。さらには、大統領優秀賞(理科・算数教育)の候補の一人にも推挙され、ミルトンのPTAを初めとする数々の教育関連協会のメンバーとしても活動。最近では全米有力教師リストにその名を連ねている
山口政信[ヤマグチマサノブ]
1946年生まれ。明治大学法学部教授。東京教育大学体育学部卒業、東京学芸大学大学院教育学研究科修了。専門はスポーツ教育学。スポーツ言語学会会長、日本ことわざ文化学会副会長、日本笑い学会理事
湯浅有紀子[ユアサユキコ]
フリーランス翻訳者。青山学院大学国際政治経済学部卒業。高校時代はドイツに留学、大学時代は米国サンディエゴ州立大学に留学。日本ことわざ文化学会会員。一児の母。現在はインドにてバイリンガル教育に邁進中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- With… - 恋愛詩集