内容説明
あの日、7万本の松が一瞬にして消えた。樹齢約270年、ひときわ背の高い一本だけが生き残った。その松は「奇跡の松」「希望の松」と呼ばれるようになった。「なぜ一本の松だけが生き残ったのか」「なぜあの松に人は心ひかれ守ろうとしているのか」救済にかかわった人々の証言をもとにつづる感動ドキュメント。
目次
第1章 再生(歴史はすべてゼロからの再生だった;東北人の先見の明;陸前高田の栄華;気仙大工;リジリエンス(自己復元能力)
往なしの技)
第2章 始動(生きていた一本松;苦闘する保護保全プロジェクト;地縁結合型社会;復興記念公園)
第3章 光明(希望の光;衰弱;後継樹の実現;自他利のスピリット;豊かさの深さを知る)
第4章 未来(復興はゆっくりでいい;SATOYAMA(里山)
地に沿った営み
一本松の保存と復興への提言)
著者等紹介
涌井雅之[ワクイマサユキ]
1945年、神奈川県生まれ。東京農業大学農学部造園学科出身。造園会社「石勝エクステリア」設立。ランドスケープアーキテクトとして「景観十年、風景百年、風土千年」を唱え、人と自然の空間的共存を目指した数多くの作品や計画に携わっている。2002年、「愛・地球博」会場の演出総合プロデューサー、2010年、国際生物多様性年国内委員会「地球生きもの委員会」委員長代行を務める。現在、東京都市大学教授、中部大学客員教授、東京農業大学客員教授、震災復興祈念公園基本構想検討会座長、(社)国際観光施設協会副会長、(社)日本造園学会顧問等要職多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価