内容説明
学校教育の現場でも、コンピュータ利用の実践演習が必修化され、化学を専攻する方々にとっても専門教育の一貫の中に組み込まれています。しかし、自然事象を日夜、化学という目で研究し精魂を費やしている方でも、単にワープロとしてしかコンピュータを利用していない人が多いのではないでしょうか?そこで、化学実験の計測制御にコンピュータを利用してはいかがでしょうか。化学実験の自動化、すなわち、ラボラトリーオートメーションの元年は、コンピュータの本体であるIC誕生の1958年であるといえます。コンピュータの機能がかなり低いレベルの時代から計測制御には他ならぬ化学者の思いがあります。これから化学の分野で計測制御を学んでいく諸君に、その糸口になれればとの思いで、本書を執筆しました。全章を通して、基礎的な事項を化学的な切り口からできるだけ分かりやすくまとめています。
目次
第1章 化学とコンピューティングニーズ
第2章 一般的な化学計測システム
第3章 化学現象のセンシング
第4章 インターフェースの役割
第5章 インターフェースの利用方法
第6章 機器間のデータの受け渡し
第7章 ノイズの除去と精度の確保
第8章 データ処理と解析
第9章 機器の計測制御
第10章 システム化した化学計測制御