見えない世界で見えたこと―自閉症の兄と家族の物語

見えない世界で見えたこと―自閉症の兄と家族の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 343p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784881356364
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

内容説明

右目から出血し、「赤い色が見えなく」なってわずか9日後、世界は闇と化した。視神経の炎症による失明だったが、炎症の原因はわからない。再び見えるようになる保証もない。不安と恐怖にさいなまれる一方で、思い出すのは亡き兄ロビンのことだった。小児自閉症だったロビンは十二歳で精神病院に収容され、いらい彼の話は家族のタブーとなっていた。しかし、失明の危機に直面したことがロビンに対する新たな理解を生み、その生涯を見直すきっかけとなっていく。そして失明から二ヶ月あまり、視力の回復を告げる「青い色が見える」瞬間が訪れた…。

目次

第1部 氷の列車
第2部 悲しみを抱いて
第3部 さよならの風景
第4部 想い出のガラス