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内容説明
浮浪者、精神障害や病気で身よりのない老人。彼らは家主である優しい老婦人プエンテをいつも頼りにしていた。そんなある日、下宿人の一人バートが消えた。心配したソーシャルワーカーのジュディがその行方を探す。だがプエンテは「すぐに帰ってきますよ」と軽くいなすばかりだ。しかしジュディの老婦人に対する疑惑は、しだいに深まっていく。ついに警察の捜査がプエンテの下宿屋に及ぶ。すると、プエンテの自慢だった庭から、腐敗しきった死体が続々と掘り出されたのだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小雀✡ずーっと積読減強化月……
16
『川のそばにひとり ベッドの上にひとり 庭に七人 頭のないのがひとり みんな死んだ』 警察、検察のお粗末さにゲンナリする。オマラ氏は頑張ったけど……うん、頑張ったよ。あの1人の陪審員…アレは何なの?買収でもされてんのか?と疑いたくなった。事実は小説より奇なり、小説なら白黒ハッキリするけど実際犯罪の真実の何とも言えないモヤモヤ感!結局、プエンテは何も語らず…か。 うー……モヤモヤモヤモヤする!! 翻訳苦手ですが、とても読みやすかった。2020/04/30
那由多
6
タイトルからミステリーと勘違いしてましたが、1988年にアメリカで実際に起きた事件を扱ったものでした。ビクトリア朝様式の下宿屋で面倒見の良い老女が、下宿人を殺害し庭に埋めていた。1ページ目から現場と犯人、被害者たちの写真が掲載されていて、一層生々しさが増す。公判の行方に重きを置かれており、検事と弁護士の攻防戦が凄い。果たして、有罪か無罪か。何よりも、陪審員制度に不信感を持った。2017/09/27
くらーく
3
『ヒューマン・ハーヴェスト: サクラメント老人ホーム殺人事件』に続けて。本書では、ヒューマン・ハーベストの著者の事も触れられていました。録音は違反だそうで。 本書は判決まで触れられていて、そこに至る裁判がとーっても面白いです。検察側が状況証拠をこれでもかっって出すのに、弁護側はそれはあなたの意見でしょ?とばかりにかわしていく。いやー、アメリカの裁判はスリリングだわ。日本はどうなのだろう?今度、傍聴に行こうかしら。 陪審制も考えさせられますね。一人の態度が。。。会社にもいたけどね、こういう人。2024/05/18
ankowakoshian11
2
1988年に発覚したドロシア・プエンテ事件ルポ。彼女の下宿の庭から7体の死体が発見。ホームレス支援を装い、彼等の補助金を騙し取り、殺害し、庭に埋めたとされるのは、小柄な老婦人。ダイジェスト版を以前読んだけれどこちらは裁判の様子が詳細。陪審員制度の難しさが伺える。結局はかなり黒寄りになっていたにも関わらず1名が納得しなかった為、実際に有罪とされたのは3件、そして更に意見が割れ審理無効となり死刑ではなく終身刑に処される。生い立ちが不幸でも誰もが殺人者になる訳ではない……という検察側の弁論が心に残った。2021/10/18
蘇芳
2
ノンフィックション、こういった事件が今日もどこかで普通におきてそうで怖い。2003/05/29
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