内容説明
地域通貨を導入することによって人々の意識や行動は変わるのだろうか?心理・教育・産業等からのアプローチそして、研究者自身によるコミュニティ・ドックの実践報告。
目次
第1章 いま問われるべきコミュニティ経済のヴィジョンと地域通貨の役割
第2章 地域通貨の歴史と展開
第3章 コミュニティ・ドックによるコミュニティ経済の共創と活性化の分析―地域通貨「むチュー」の事例研究
第4章 地域通貨の流通経路からみた経済活性化効果の分析
第5章 心理的なアプローチからみた地域通貨の意義とは?
第6章 子どもの学びを支援する地域通貨の意義と可能性―地域通貨「戸田オール」の事例分析
第7章 中山間地域の林業と地場産業を活性化する地域通貨「モリ券」
第8章 移住者コミュニティの経済を共創し活性化するための地域通貨LETS―相模原市旧藤野町の地域通貨「よろづ屋」のフィールドスタディ
終章 地域通貨の可能性をとらえ直す
著者等紹介
栗田健一[クリタケンイチ]
1976年生まれ。横浜市立大学商学部卒業。北海道大学大学院経済学研究科博士課程修了。千葉経済大学短期大学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひつまぶし
4
苦労して一冊の本にまとめたことはよく分かった。元々経済思想史の研究をしていた著者が大きく方向転換して調査研究に取り組んでいる。第1章、第2章の思想史的な整理はさすがによく練られているし、「むチュー」「戸田オール」「モリ券」「よろづ屋」と4つの地域通貨の事例を調べているところは労作だと思う。それぞれの事例について切り取る視点もおかしくはない。しかし、これを計量調査で実証しようとするのは無理がある。コミュニティ・ドックという調査手法も特に活きていない。時間がなかったのだろうから今後きちんとまとめて欲しい。2025/12/23
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