内容説明
熊野と四国の森の中。日本の現代文学のふたつの「起源」を、アジアの新鋭研究者が踏査し、探究する。
目次
第1章 大瀬と熊野(辺境の小宇宙;熊野―他界と交通する場 ほか)
第2章 場所の発見(遠景から近景へ―『飼育』と『芽むしり仔撃ち』;作家中上健次の出発点 ほか)
第3章 場所の構築と解体(森の奥の力;神話と歴史の恢復―『万延元年のフットボール』 ほか):第4章 場所の再建(狂気との苦闘;ユートピア探し―『同時代ゲーム』 ほか)
第5章 呼応する力(女(=母性)の力
闇の力 ほか)
著者等紹介
張文穎[チョウブンエイ]
1972年、中国生まれ。北京日本学研究センター日本文学専攻修了(文学修士)。1997年、専修大学大学院文学研究科委託研究生。2001年、専修大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程修了
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