目次
中世後期および近世初頭モラヴィアのラントフリート(薩摩秀登)
パトリア概念の形成と歴史的展開―チェコスロヴァキア主義を理解するための前提として―(中澤達哉)
三人称のベニョウスキー―ヴェルボーからトボリスクまで―(木村英明)
チェコ「国民」に形を与える―パラツキーの『オーストリアの国家理念』―(篠原〓)
プラハ造形芸術アカデミーの教授任命問題(中辻柚珠)
死者の「国民化」―チェルノヴァー事件の解釈をめぐって―(井出匠)
ロシアの金塊問題をめぐって(一九一八年八月‐一九二〇年三月)(長與進)
一九一九年のスロヴァキアにおける暫定センサスとその余波(香坂直樹)
ミラン・ホジャと農民民主主義―第二次大戦後の戦後政治構想を中心に―(中田瑞穂)
「わずかに発達が遅れている」ネイションの行方―スロヴァキア異論派、ミロスラウ・クスィーの歴史と市民的権利についての議論から―(佐藤ひとみ)
体制転換後のスロヴァキアにおけるサードセクターの変容―「ポスト社会主義」後の時代における「民主主義の後退」に関連して―(神原ゆうこ)
著者等紹介
長與進[ナガヨススム]
早稲田大学名誉教授
篠原〓[シノハラタク]
東京外国語大学教授
中澤達哉[ナカザワタツヤ]
早稲田大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Go Extreme
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知の世界へつながる小空間 存立を問われ続ける人々 実質なき主従関係 最高機関としての辺境伯裁判所 正義と法による国家存立 諸国民同権の原則 聖権化と脱聖権化の狭間の国民 パトリア防衛最優先の統治者像 芸術と民族の間の教授人事 二言語主義のアカデミー 国民的モチーフへの歴史叙述転換 文書史料の裏付け重視 政治利用される民族統計 多元主義のホジャ構想 ありえた別の中欧の未来 人為的存在のネイション 国家による主権剥奪の逆説 混同される人権と民族権利 自立市民団体の役割 連帯と共感の社会基盤2025/05/07