内容説明
マヤコフスキー、メイエルホリド、アイスラー、ハートフィールド、山下菊二、吉田欣一。国境をこえ、ジャンルをこえ、芸術運動の可能性を示す。『ブレヒト案内』につづく著者の芸術論・芸術運動論。
目次
1 変革者のモラル―「よく戦うものは怒らず」(魯迅の短編『出関』について;ブレヒトの詩「老子亡命途上道徳経成立譚」;ブレヒトの「道徳経」=「真実を書くにあたっての五つの困難」をめぐって;「文化擁護のための国際作家大会」でのブレヒト;トゥイたち―ブレヒトの眼にうつった知識人;「左翼ブルジョア作家たち」との協働;革命と倫理の弁証法的関連について)
2 二〇世紀の芸術運動―革命と芸術(マヤコフスキーと十月革命―アジプロ芸術の源流;工作する作家トレチャコフ―作品は組織する;メイエルホリドとブレヒト―演劇の社会的機能;労働者通信運動―歴史と課題)
3 変革に挑む―音楽・絵画・詩(ヴィクトル・ハラ―生涯かけて革命の歌を;ハンス・アイスラー―身ぶり的音楽の創造;ハートフィールド―フォトモンタージュの政治的機能;山下菊二の絵画世界―世界の不条理を凝視する;吉田欣一の詩―持続する“人民詩精神”の羽ばたき)
著者等紹介
石黒英男[イシグロヒデオ]
1931‐2010。名古屋生まれ。名古屋大学文学部卒業。中央大学教授(名誉教授)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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