内容説明
語りの読みひらかれる教室のなかでは、読み手たちはことばの断層を越えて共通のことばと世界を編み上げていく。
目次
第1章 ミクロ・ポリティクスと文学の教育
第2章 教室のなかのことばの断層を越える―言語における国家と市場と市民社会
第3章 小説の導入部の読み―語り手とその語り口を読む
第4章 “再審の場”としての「高瀬舟」
第5章 対話と話法―喜助の語りを読みひらく
補論 おかす・禁忌のことば―「侵す」「犯す」「暴す」
第6章 罪は許されないのか―「少年の日の思い出」を読む
第7章 語り手と語り口―教師用書の読みと子どもの読み
第8章 消される語り、聞きとられない語り
第9章 原文の教材化を問う―「クマに会ったらどうするか」を読む
第10章 「国家語」と「共通語」―「『国のことば』と『女のことば』」を読む
著者等紹介
竹内常一[タケウチツネカズ]
1935年生まれ。1960年、東京大学大学院修士課程終了。国学院大学教授、2005年4月より同大学専任講師。全国生活指導研究協議会常任委員
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感想・レビュー
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ぴー
1
本書は、どんな文章のジャンルにおいても、語りを読むことが重要であると言う主張を軸に展開される。説明的文章は、ただ形式的に論理的な構成を追う読み方の指導ではなく、子供たちが、筆者特有の概念装置の創造過程を追体験できるような授業がよい。2016/02/21
あれたか
0
興味深いけどなんだか結論有りきで考察してるような印象……。脱線も多くて読むのはしんどかったけどそれなりに得るものはあった。2011/09/02
やま
0
授業の参考資料です。2008/05/22
よっちん
0
図書館2018/05/03
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