出版社内容情報
なぜマッカーサーは日本をキリスト教国化しようとしたのか。そして皇室に封印された聖書とは・・・。秘められた戦後史のベールが今明らかになる。
内容説明
宮中ふかく侵襲するカトリック勢力、日本キリスト教国化の準備は完了した。達成寸前のマッカーサーの野望、絶体絶命の国難を救うのは誰だ!?現代史家が黙して語らない日本の真実。
目次
第8章 日本カトリック教国化への道
第9章 キリスト教伝来と日本の危機
第10章 マッカーサーの野望、吉田の権謀
第11章 聖ザヴィエル渡来四百年祭
第12章 かくて皇室にキリスト教は残った
第13章 かりそめの日本ならず
終章 「カミの思想」を抱きしめて
著者等紹介
鬼塚英昭[オニズカヒデアキ]
1938年大分県別府市生まれ。別府鶴見ケ丘高校卒業後、上京。中央大学法学部で学びながら数多くの職に就く。学費未納で中退後、故郷・別府にて家業の竹細工職人となる。生業の傍ら、国内外のありとあらゆる関連書を渉猟・読破、関係者にも精力的に取材を重ね、郷土史家として私家版の歴史書を書き上げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Willie the Wildcat
52
状況証拠から問い掛ける歴史のIF。宣教師を始めとした欧米人の江戸幕府の開国ではなく、大国・清朝が最終目的?!日中からの搾取の成行きが、戦後政策とも繋がる。冷戦というイデオロギーが、宗教戦略を弱めたか?はたまた、八百万神、故の”染まり難い”国民性だったのか?などなど考えてみる。繰り返すになりますが、状況証拠を積み重ねる論旨故に、一定の先入観を感じざるを得ない。まぁ無きにしも非ずだが、多少強引な著者の論説から、自分なりのIFを考えることも、歴史を楽しみ方の1つかな・・・。(笑)2018/02/06
cronoq
6
キリスト教宣教師の実態、マッカーサーの野望、吉田茂の思惑、皇室内部の人間関係に、昭和天皇の処世術。現在の日本の姿があるのは、単なる偶然の産物なのではないかと思えてくる内容だった。ただ一つ、不思議に感じたのは、昭和天皇の時代、宮内庁幹部にクリスチャンが驚くほど多く存在していたという事実。実質的な任命権者は誰だったのか、昭和天皇に拒否権は無かったのだろうか。日本側にもキリスト教国化の策謀に大いに手を貸していた人物が何人もいるわけだ。2014/02/01
チダ(uy1)
1
読んで、驚いた。 現実ありえないことでもない。と、 感想。 教科書ではこんなことは知らされない。 歴史を今一度確認したい方は 上下巻ともお読み下さい。 2014/06/22
makio37
1
読む人を選ぶ本かもしれない。キリスト教関連者や昭和天皇を崇拝する人は著者の言説に耐えられないだろうし、あまり歴史の裏側についての知識のない人には刺激が強すぎるかもしれないし、そもそも日本現代史の真実を知りたいという強い思いがなければ、上下巻合わせて900ページを超える本書を読もうという気も起きないだろう。しかし、少なくとも私にとっては、出会いに感謝したくなる最高級の作品。面白かった。著者の宗教観にも共感すること大である。2013/08/18
くりこ
0
△2017/02/18