出版社内容情報
岡崎さんのような人は芸術を鑑賞する側、受けとめる側の天才なのだろう。――山田洋次(映画監督)
本書は、季刊『ステレオサウンド』誌に連載中の音楽エッセイ「レコード芸術を聴く悦楽」(第1回~第36回まで)をもとに、加筆・改訂のうえ再構成した一冊です。10代の頃から半世紀以上にわたって、演奏会やレコード(本書ではデジタルディスクを含む録音作品全般を指します)を通じてクラシック音楽に親しんできた著者が、歌舞伎・古典芸能の世界に深く関わってきた経験を踏まえ、独自の視点から「レコード音楽を聴く」という行為の本質に迫ります。
歌舞伎における「型」や「振り」がクラシック音楽の解釈へと通じていく……、
ジャンルを越えて響き合うその美意識は、読む者の感性を揺さぶることでしょう。
さらには、レコードというメディアが宿す特別な魅力や、録音に刻まれたレーベルやエンジニアの個性、オーディオ再生の奥深い愉しみについても語られています。それらは、長年にわたり音楽と向き合ってきた著者だからこそ紡ぎ得る、豊かな言葉に満ちています。
毎日音楽を聴き続け、真摯にレコードと向き合ってきた著者がたどり着いた境地は「レコード芸術を聴く喜びには終着駅がない」。
本書には、その尽きることのないレコード芸術への想いと、その味わい方が惜しみなく収められています。
【目次】
目次
第一部 レコード芸術を聴く悦楽(帝王カラヤンのベートーヴェンに挑む;ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」;ウラディミール・ホロヴィッツ、花の生涯 ほか)
第二部 名曲を聴く愉しみ(モーツァルト:交響曲第39番;モーツァルト:交響曲40番;モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」 ほか)
第三部 愛すべきレコードたち(クルト・ザンデルリンクのハイドン:交響曲第83番「めんどり」;エフレム・クルツ、「マーチの祭典」;デルヴォーとプレートルのサン=サーンス:死の舞踏 ほか)
著者等紹介
岡崎哲也[オカザキテツヤ]
1961年東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。松竹に入社、長く内外の歌舞伎の制作興行に携わる。東京交響楽団理事長。日本リヒャルト・シュトラウス協会理事長。日本演劇協会理事、国際演劇協会日本センター理事。慶應義塾大学アート・センター訪問所員。ミュージック・ペンクラブ・ジャパン会員。川崎哲男の名で歌舞伎、舞踊の脚本、演出多数。「壽三升景清」(市川海老蔵=現團十郎主演、松岡亮氏と合作)で第43回大谷竹次郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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