内容説明
世界で学問の最高峰と目されるオクスフォードで英文学を講じながら、専門の分野での著作のほか、新鮮な宗教論を発表するかと思えば、三部作のSFや実験的な文学作品を世に送り、続いて完成のあかつき7冊になる「ナルニア国ものがたり」を発表しはじめたルイスのもとに、1952年ある女性ファンがアメリカから訪ねて来た。ほどなくふたりは結婚するが、それは彼女が、彼に劣らぬ言葉の魔術師で信じられないぐらいの不幸を背負っていたからだった。
目次
序 扉はぴしゃりと締められた
1 魔術師のおい
2 神話の実現
3 中年のモラリスト
4 禁じられたジョイ
5 そして神がはいってこられた
6 歓びにうたれて
7 主はたしかにわたしの牧者
8 より強力な魔法
9 影の国よ、さようなら
10 悲しみをみつめて
11 さらに高く、さらに奥へ!