感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
0
60年代から70年代初頭にかけて、アメリカのレコード会社大手CBSの社長だったクライブ・デイビスの回想録。レコード会社経営者の視点からビジネスとしてのアメリカ戦後音楽史を見ると、一般に流布する文化的側面からの視点とはかなり違う。60年代半ば、ビートルズによってロックが一大音楽ムーブメントとして勃興しても、当時のアメリカのレコード会社大手は、CBSも含めて余り積極的に参入しようとはしなかった。デイビス自身も当初はロックに否定的だったものの、ファンの盛り上がりに考えを変える。しかし、経営陣は反対だったという。2023/12/20