内容説明
芸術祭でのコミュニケーション戦略と実践を分析。SNSなどソーシャルメディアを中心としたコミュニケーション・デザインに着目。“思想なきマーケティング”が跋扈するアートプロジェクトや地域型芸術祭に一石を投じる。
目次
第1章 観客が生み出すアートマーケティング(観客の主体性を誘うマーケティング;地域型芸術祭の課題 ほか)
第2章 「消費する」から「価値づける」へデザインする(外部環境と内部状態のデザイン;“考察1”芸術祭のミッションとコミュニケーション・デザイン ほか)
第3章 「受容」と「表現」を促すコミュニケーション・デザイン戦略(芸術祭における受容と表現;コミュニケーション・デザイン戦略の枠組み ほか)
第4章 投稿発生率にみる観客の表現意識(観客の表現行動;SNS映え ほか)
第5章 コミュニケーション・デザイン戦略の活用と指標化(地域型芸術祭のコミュニケーション・デザイン戦略の枠組み;SNSの質的な価値 ほか)
著者等紹介
佐野直哉[サノナオヤ]
青山学院大学総合文化政策学部教授。英国王立音楽大学大学院オルガン科修了後、映画宣伝・洋楽ライセンス業務、ブリティッシュ・カウンシルおよび駐日英国大使館にてマーケティングの現場経験を積む。その後静岡県文化プログラムおよびアーツカウンシルしずおかにて多数のアートプロジェクトの伴走支援に携わった。上野学園大学准教授、東京藝術大学特任講師を経て現職。東京藝術大学大学院博士後期課程芸術環境創造分野修了。博士(学術)。研究テーマは文化政策、アートマーケティング、文化事業評価(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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