内容説明
酪農業でのツーリズムによる経営多角化、ワインとチーズの原産地呼称制度の相互作用、EU各国のAOPチーズのバリューチェーンの比較、地域限定チーズの奇跡的復活の事例など、チーズのブランディング戦略を掘り下げ、日本酪農業の転換を促す。
目次
第1章 フランス山岳地酪農の地域資源活用(フランスの山岳地酪農の特徴;地理的表示によるチーズの付加価値向上 ほか)
第2章 農業普及員によるテロワール産品の構築(チーズ部門におけるAOC制度の展開;AOCチーズの仕様書修正のモデル ほか)
第3章 EU諸国の原産地呼称チーズとそのガバナンス(フィリエール分析のアプローチ―地理的表示産品コンテAOP;5つのケーススタディ)
第4章 フランスワインとのブランディング比較(ワインとの比較;INAOと類似した委員会:全国チーズ原産地呼称協議会CNAOF ほか)
第5章 忘れられたチーズの奇跡的復活(序説;「脇役産物」の軌跡 ほか)
著者等紹介
森崎美穂子[モリサキミホコ]
帝京大学外国語学部国際日本学科准教授。日仏比較食文化の研究に従事
ジャンノー,フィリップ[ジャンノー,フィリップ] [Jeanneaux,Philippe]
クレルモン=フェラン獣医畜産大学VetAgro Sup教授。農村地域の持続可能なダイナミックな振興について研究。コーネル大学トーマス・ライソン・センター客員研究員
デルフォス,クレール[デルフォス,クレール] [Delfosse,Claire]
リヨン第二大学Universit´e Lumi´ere Lyon2教授、農村研究部LER部長。農村地理学、とりわけチーズの研究に従事
ル・ガル,ピエール[ルガル,ピエール] [Le Gall,Pierre]
イザラリヨンISARA Lyon農業大学講師
須田文明[スダフミアキ]
農林水産省農林水産政策研究所主任研究官。フランスの農業・農村研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえぽん