出版社内容情報
加藤 種男[カトウ タネオ]
著・文・その他
内容説明
すべての芸術活動は、祝祭芸術が豊かなところに開花する。本書に登場するのは、棚田、郷土芸能、町並み、奇祭、山野草、産業遺産、潟湖沼、過疎や離島、野草採集、川遊び、里山、沼沢、町工場、農業、戦跡、川砂利採掘、回船など通念上は「アート」と縁遠い日本人の原風景である。本書は地域社会と芸術アートとの関係性を解き明かし、芸術は個人のものであるとともに共同体の表現であると喝破。私たちの原風景を遡りたどって行き着いた、アートプロジェクトがもたらす再生と創造の新地平を望見する。全国各地のプロジェクトを牽引してきたディレクターの問題作。
目次
第1章 土筆摘み
第2章 半農半芸
第3章 俳諧連歌とバッハ
第4章 アートプロジェクトの時代
第5章 自己表現の社会化
第6章 祝祭芸術の展開
著者等紹介
加藤種男[カトウタネオ]
クリエイティブ・ディレクター、アーツカウンシルしずおかアーツカウンシル長。アートプロジェクトの企画提案、特に、全国各地の地域創造、創造都市を結びつける多数のプロジェクトや制度を立案し、そのネットワーク形成に取り組む。アサヒビールで企業メセナを担当し、あわせて文化芸術創造都市・横浜の旗振り役を務めた。京都造形芸術大学客員教授、東京都歴史文化財団エグゼクティブアドバイザーなどを歴任。芸術選奨文部科学大臣賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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