内容説明
七本の映画作品に登場する架空のシンボルマークやロゴタイプを通し、現実社会のリアルを超えて埋め込まれた、物語の文脈と構造を解き明かす。
目次
第1章 旗と記号×映画『七人の侍』
第2章 シンボルと紋章×映画『本格冒険科学映画20世紀少年』
第3章 企業表現とCI戦略×映画『モンスターズ・インク』
第4章 標章と視覚言語×映画『ゴーストバスターズ』
第5章 標章による演出×映画『スーパーの女』
第6章 企業表現と近代性×映画『ジュラシック・パーク』
第7章 おわりにかえて×映画『サマーウォーズ』
著者等紹介
小谷充[コタニミツル]
島根大学学術研究院教育学系教授。1968(昭和43)年、岡山県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科修了後、デザイン制作会社・集合デンに勤務し、DTP部門の立ち上げに参画する。上越教育大学助手、島根大学教育学部准教授を経て2014年より現職。「第6回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2000(富山県立近代美術館)」、「大地の芸術祭:後越妻有アートトリエンナーレ2003(新潟県)」への出品のほか、横浜開港資料館等の企画展ポスターを担当。2010年に学生らとBリーグ・島根スサノオマジックのVIマニュアルを共同開発(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
7
新しい視点で映画をみることができた。2022/02/22
gokuri
3
映画の中で、作成・表示されるロゴマークについて解説?する本。図書館本。 邦画4本、洋画3本を具体的のとりあげて、そこで利用されたロゴマークについてその特定のマーク、あるいは映像の場としての企業のロゴマークの利用のされ方などを取り上げている。著者は大学教授であるが、どちらかといえば、あまり突っ込だ分析はなく、むしろ市民講座での講義7回分といった雰囲気で、取り上げられた映画もいまひとつなぜこの映画なのかとおもうものもあった。説得力に乏しい。2022/03/31
ノコタ
1
CISに興味を持つことができた。日常生活で目にする企業のロゴマークに注目し、企業理念と照らし合わせてみたら、その企業について、今までとはまた違った考え方を持てそう。モンスターズインクをまた観ようと思う。ロゴに注目して😁2022/10/04
ecuas
0
映画に出てくる架空の企業や組織のロゴマークについての本だが、背景がかなり掘り下げられ教科書のよう、ちょっと思っていたのと違ったが、あとがきにも映画を持ち出し解説を試みたとあり納得。伊丹十三は元々はグラフィックデザイナーだが、映画は夢のようなものだから適当なもので夢を覚ましちゃいけないとの考えから、自身が監督する映画内のデザインへの執着は相当なものだったとのこと。リアルでなくリアリティが大事。タイトルロゴは大きく拡大してミリ単位の修正を何十回も繰り返したそうで、同じデザイン業界の人間としては学ぶべき姿勢。2022/08/05
酢
0
シンボルやロゴマークの成立の起源の解説とともに、映画においてそれらが効果的に演出で用いられている事例を紹介。『スーパーの女』『ゴーストバスターズ』『モンスターズ・インク』『ジュラシック・パーク』を扱った章が特に面白かった。大なり小なり企業についての物語を描く場合、組織を象徴するシンボルの扱いは演出上の必須項目になるんだろう。2022/03/24
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