内容説明
本書は「社会包摂」「アート」「アートマネジメント」などの用語が持つ意味を、既存の概念として理解するのではなく、実践現場から立ち上がる実感を伴った言葉で捉え直すことを試み、それらを感覚と理論の両面から読者に伝えたいと意図した。本書を、同じ志を持ち、社会につなぐ芸術活動を続ける皆さんに贈りたい。
目次
1 活動への扉をひらく(「できるかな?」ではなく「やってやる!」(里村歩)
支援はコミュニケーション(川上里以菜) ほか)
2 場をかたちづくる思い(農とアートのある暮らし(小森耕太)
人が共に輝くために(尾藤悦子) ほか)
3 備忘録―言葉の雫、未来への光
4 現場から立ち上がる言葉(手あてとしてのアート(知足美加子)
演劇がひらく障害の「社会モデル」の先(長津結一郎) ほか)
5 未来への歩みをデザインする(人からはじまるアートマネジメント(吉野さつき)
オンラインがひらく新しい表現(長津結一郎) ほか)
著者等紹介
村谷つかさ[ムラタニツカサ]
九州大学大学院芸術工学研究院デザイン人間科学部門特任助教、博士(芸術工学)。デザイン、福祉、アートの領域から包摂的な社会をつくる仕掛けづくりとその実装について実践・研究を続ける。修士修了後、障害者支援施設で介護職に従事しアートプロジェクト(デザイン実践)を10年にわたり展開。その後、博士学位取得、SAL学術研究員を経て現職
長津結一郎[ナガツユウイチロウ]
九州大学大学院芸術工学研究院コミュニケーションデザイン科学部門助教、博士(学術・東京藝術大学)。専門は文化政策学、アートマネジメント、芸術と社会包摂。東京藝術大学音楽学部教育研究助手、慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所研究員、NPO法人多様性と境界に関する対話と表現の研究所代表理事等を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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