内容説明
コロナ対策も失敗!/非効率な働き方/高い失業率/低い安全性/高まる老人の自殺率/低い医師の技術/貧弱な若年層の教育…全てがスウェーデンの実態だ。本当に少子高齢化が進む日本の規範となる夢の国なのか。ヨーロッパに10年以上暮らし、現地企業に勤務する著者が「武器輸出大国」で「一握りの金持ち」が支配するスウェーデンの真の姿を報告する。
目次
1章 日本とこれだけ違う 仕事の効率、考え方やり方
2章 本音を言わない国民性 我慢の住宅と暮らし方
3章 高い医療費、低い医療・福祉サービスの危ない生活
4章 教育レベルとともに下がる子どものモラル
5章 世界の金融・経済を牽引する銀行とグローバル企業
6章 環境ビジネスがもたらす環境大国の崩壊
7章 軍事産業が主導する経済と外交
8章 移民・難民の流入に歪むメディア
9章 謎の一族支配と世界の権力者ネットワーク
著者等紹介
近藤浩一[コンドウコウイチ]
1975年生まれ。法政大学法学部政治学科卒業後、神奈川県警入職。その後オーストラリア留学を経てIT企業で数年間勤務後、世界屈指のスウェーデンの通信機器メーカー・エリクソン社へ転職。2007年よりドイツ・デュッセルドルフ勤務、2012年よりスウェーデンで勤務し現在システムマネージャーとして5G(第5世代移動通信システム)開発に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
uniemo
17
短い期間ですがスウェーデンに滞在し子供を学校に通わせていたので本作に書かれている医療や教育の部分は私も感じていたことでした。スウェーデンよりも教育や医療に不安を感じる国も経験しているので私にとってはスウェーデン駐在は良い思い出しかありません。けれどイメージ戦略が上手い国という作者の視点も共感しました。近所の開業医で当日にCT検査までしてくれる恵まれている日本の医療体制を考えると日本はイメージ戦略が下手なのかもしれません。2021/05/28
豆ぽち
15
面白かった。人も国も一面が全てではないし、光が当たる場所は必ず影ができる。なんだか生きるのはしんどい。笑2021/12/04
じん
6
スウェーデンもいろいろあるってことで。2022/11/20
koishikawa85
6
スウェーデンの闇という極めて興味を惹かれるテーマで期待して読んだ。医療を受けるまでにすごく時間がかかるとか、興味深いところもあったが、本人の経験は少なく、いろいろな新聞や雑誌の寄せ集めという印象。それから最後の数章が変。ここのおかしな主張は不要。2022/08/13
Melody_Nelson
6
新型コロナ対策で、独自路線を歩んでいたスウェーデンがちょっと気になっていた。本書で、自分の思っていたスウェーデンとの違いを知り、驚きもしたが、納得もした。オシャレで民度が高そうな国だが、医療の問題はUKと通じる。移民の多さは想像以上だったが、イブラヒモビッチなんかもそうだったなと思い出す。本書で一番気になったのは、大富豪ヴァレンベリ家。市民はどう思ってるんだろう。2021/03/29