出版社内容情報
自分自身が音楽家であり、教育的手法を通じてさらに広い芸術・音楽の世界に人を導く。また自身の音楽家としての能力を向上させる。ティーチング・アーティストは21 世紀の芸術家のモデルのひとつであり、それは教育分野における高度な参加型学習モデルとして、公共施設などにおける芸術・音楽のアウトリーチ活動において必要不可欠なスキルとなっています。
音楽家として、自分と世界を変える職業……TA。本書は芸術・音楽に関わるすべての人々に贈る、日本初のティーチング・アーティスト・バイブルです。
第1章 ティーチング・アーティスト誕生の背景
ティーチング・アーティストって、どんな人?/ティーチング・アーティストになる一番の理由?/今日のミュージシャンのふたつの経済学とそのバランス
第2章 見過ごしがちな大切なこと
音楽を学ぶための4つの役割/境界ゾーンの中で/音楽学習の思考習慣/21世紀の音楽家にぜひとも必要なスキル/遊びの場を作る
第3章 ティーチング・アーティストになるために学ぶこと
エントリーポイントに関する質問/養成のためのカリキュラム/よりよいって、実際はどんなふう?/メンタリング:神話と使命
第4章 教育現場で活動するときの基本
教育プログラムの真実と挑戦/学校で成功する方法/学校での演奏を学ぶ/音楽があるのは音楽のため?学校のため?/お見合い、お付き合い、結婚
第5章 現代のチャレンジ
音楽と他教科の統合/振り返りを振り返ってみる/評価でやるべきこと、やってはいけないこと/フィードバックを与えてみる、そして正しく受け取る
第6章 ティーチング・アーティストのスキルを演奏に取り入れる
より多くの聴衆を巻き込む瞬間って、どんな感じ?/話すのか黙るのか?言葉を使った演奏会?/インタラクティブ演奏会/本当の公開リハーサル
第7章 ティーチング・アーティストの役割を広げる
教育の起業家精神/個人レッスン/呼びかける/呼びかけの現状について
第8章 境界を越えて
ようやく地球はひとつになりました/指導者の精神
Eric Booth[エリック ブース]
1950 年ニューヨーク生まれ。スタンフォード大学で演劇を学ぶ。芸術学修士。1979 年からリンカーン・センターでティーチング・アーティスト(TA)として活動をはじめ、TA 活動により世界で初めて、ニューイングランド音楽院から名誉博士を授与。2015 年には、非営利団体Americans for the Arts から、彼の生涯芸術教育活動に対して最高賞が与えられる。
久保田 慶一[クボタ ケイイチ]
国立音楽大学教授・理事・副学長。東京芸術大学音楽学部、同大学大学院修士課程を修了。1999 年東京芸術大学より「博士(音楽学)」を授与。東京学芸大学教授、学生キャリアセンター長を経て現職。
大島 路子[オオシマ ミチコ]
大類 朋美[オオルイ トモミ]
内容説明
わが国初のTAバイブル。音楽家として、自分と世界を変える職業…TA。世界が今どうあるのか、あるいはどうなろうとしているのか、それを感じとる感性を広げてくれる芸術の「力」を、あますところなく伝える。
目次
第1章 ティーチング・アーティスト誕生の背景
第2章 見過ごしがちな大切なこと
第3章 ティーチング・アーティストになるために学ぶこと
第4章 教育現場で活動するときの基本
第5章 現代のチャレンジ
第6章 ティーチング・アーティストのスキルを演奏に取り入れる
第7章 ティーチング・アーティストの役割を広げる
第8章 境界を越えて
著者等紹介
ブース,エリック[ブース,エリック] [Booth,Eric]
1950年ニューヨーク生まれ。スタンフォード大学で演劇を学ぶ。芸術学修士。修了後10年間は、ニューヨークで舞台俳優として活躍し、とりわけシェークスピア俳優として高く評価される。1979年からリンカーン・センターでティーチング・アーティスト(TA)として活動をはじめ、またジュリアード音楽院でもTA養成に携わり、アメリカを代表するTAとなる。州や市の行政、オーケストラのアドヴァイザーを務めるほか、ユネスコ主催の世界初の芸術教育会議で最終講演を行う
久保田慶一[クボタケイイチ]
国立音楽大学教授・理事・副学長。東京芸術大学音楽学部、同大学大学院修士課程を修了。1999年東京芸術大学より「博士(音楽学)」を授与。ドイツ学術交流会の奨学生として、ドイツ連邦共和国のフライブルク大学、ハンブルク大学、ベルリン自由大学に留学。東京学芸大学教授、学生キャリアセンター長を経て現職。キャリア研究にも造詣が深く、カウンセリング修士(筑波大学大学院)ならびに経営学修士(首都大学東京大学院)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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