アメリカの消失―ハイウェイよ、再び

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アメリカの消失―ハイウェイよ、再び

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  • サイズ B6判/ページ数 247p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784880652757
  • NDC分類 930.29
  • Cコード C0098

出版社内容情報

巨大になりすぎた国家“アメリカ”は果たして甦ることができるか?文学、映画、音楽、美術をキーワードにたどる、異質の米国文化論。 

本書は71年・映画「バニシング・ポイント」から始まる。元警官コワルスキーは、追跡を振り切り、車=ダッチ・レンジャーのアクセルを踏む。やがて自ら消失点バニシング・ポイントへ向かう。そして08年・映画「グラン・トリノ」。元自動車工 コワルスキーはベトナム戦争の罪
を胸に秘めながらも、隣家のアジア人少年に心を開く。これらの物語には巨大になりすぎた国家“アメリカ”苦悩が見え隠れする。
著者はこの中で代表的な文学作品を題材にアメリカ人の精神性を読み解く。ホーソーン『緋文字』にみるピューリタン的排他性。ソロー『ウォールデン:森の生活』の自然と心の旅。サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』の傷つく主人公。ケルアック『オン・ザ・ロード』の
苦悩、悲哀、屈折した若者。フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』の夢の消失の物語。
そこには西部開拓時代、ウォール街大暴落、ベトナム戦争、9.11、リーマン・ショック、オバマ大統領誕生、そして自動車産業の発展と衰退の歴史の中で成長と挫折を繰り返してきた巨大国家の姿があった。
これらからアメリカ人の精神性を読み解くカギを、実際にアメリカの田舎町で教鞭を執った経験もある著者が、体験談をを交え、自由のために不自由となった国の姿を、米文学を中心に、関連する絵画、映画、音楽を取り混ぜながら解く。

第一章:アメリカの光と影
第二章:スモールタウンのアメリカ
第三章:ジャズ・エイジのアメリカ
第四章:ハート・オブ・ゴールド
第五章:アメリカのリズム
第六章:ベトナム戦争とアメリカの疲弊
第七章:光と影の融合に向けて

【著者紹介】
成蹊大学教授(アメリカ文学)。1953年神戸市生まれ。上智大学文学部英文科卒、同大学院修士課程修了。
近著に『村上春樹ワンダーランド』(いそっぷ社)、『ニュー・ジャズ・スタディーズ─ジャズ研究の新たな領域へ』(成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書/細川周平との共著、アルテスパブリッシング)『アメリカの嘆き─米文学史の中のピューリタニズム』(共編著、松柏社)など。
日本スコット・フィッツジェラルド協会会長。

内容説明

「ハイウェイ」をキーワードにたどる異色の米国文化論。ソロー、フィッツジェラルド、サリンジャー、ホッパー、オキーフ、スプリングスティーン、イーグルス…小説の数行、絵の断片、一フレーズの曲。一見バラバラに存在しているかに見えるものが、アメリカの過去、現在、未来を紡ぎ出す。文学、文化、映画、音楽、美術、宗教などの幅広いジャンルから縦横無尽に照射したアメリカへの哀惜とオマージュ。

目次

第1章 アメリカの光と影
第2章 スモールタウンのアメリカ
第3章 ジャズ・エイジのアメリカ
第4章 ハート・オブ・ゴールド
第5章 アメリカのリズム
第6章 ベトナム戦争とアメリカの疲弊
第7章 光と影の融合に向けて

著者等紹介

宮脇俊文[ミヤワキトシフミ]
成蹊大学教授(アメリカ文学)。1953年神戸市生まれ。上智大学文学部英文科卒、同大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨータン

10
かなりマニアックな本でした。アメリカの歴史の闇を知った上で、それでもアメリカが好き、興味がある人向きの本。私は西部開拓時代やルート66時代のアメリカが好きなので、楽しめました。むしろこういうマニアックな本を求めていたので、当たりでした。2021/12/01

DEE

10
20世紀初めからオバマ大統領誕生までの間に、アメリカが何をどのように失ってきたか。文学や音楽、そしてホッパーの絵を手掛かりにして考察している。 超大国であり続ける、あるいはハイウェイを走り続けるってのも大変なのだろう。 人が増えたり物が買えるようになったりと生活が物質的に豊かになるとどうしても二極化していくだろうし、そもそもアメリカには人種差別が残っているし、妥協点を探すのは難しいかと。 果たしてオバマ大統領は再び国民に夢を見せることができたか? まぁ、その結末を既に知っているわけだけどね。2020/08/26

Mingus

0
米国文化論としてというより、音楽を聴くように純粋に読書を楽しめることが出来た。それは本文の構成が文学、映画、音楽、美術など幅広いカルチャーを様々な角度から多種多様、縦横無尽にアメリカという国家に対して切り口を開いているからである。たとえるなら、深い霧に包まれた大きな黒いアメリカという影に、芸術というスポットライトを使って光を差し込み、角度を変え、反射させ交差させ、見るものを次第に導いているかのようだ。そんな光景は、ビックバンドの演奏を彷彿とさせ、アーティスティックでありファンタスティックでもある。2013/01/13

0
cf:『語るに足る、ささやかな人生』2012/10/08

harry2986

0
想像してたのと違ったなあ。それは悪くないんだけど、年代のリストに書籍、音楽、映画、ニュース、の特徴的なセンテンスを置いていって、それを体裁を整えて(それも一貫性がない)文章にまとめた、という印象が最後まで拭いきれず。中学生とかが読んだら、おっ、という発見があるかも。うーん、どう書いても皮肉に聞こえるなあ、悪く言うつもりはさらさらないんだけど。。。ごめんなさい。2012/02/28

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