東京湾が死んだ日―ルポ 京葉臨海コンビナート開発史

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784880651521
  • NDC分類 601.135
  • Cコード C0040

出版社内容情報

「この中には漁師の声がいっぱい詰まっている。おまえには、ペンがあるだろう」。今はなき漁業組合長から託された二十数冊の手書きメモ。そこに記されていたのは……。静かな寒村に突然現れたマンモス企業、〈化け物〉と呼ばれた巨大タンカーの正体、高騰する土地に群がるブローカーと権力者、漁民を狂わせた補償金ブーム、小さな喫茶店にまで飛び交う札束――歴史の闇に眠っていた克明な記録をもとに、衝撃の東京湾開発史が暴かれる。

鎌田慧氏推薦!!
〈山本周五郎の海はこうして略奪された──。石油コンビナートとディズニーランド。巨大資本による東京湾開発は、零細漁民の生活を押し潰して建設された。それは山本周五郎の世界が、大物政治家と右翼暴力団に乗っ取られる瞬間でもあった。大製鉄所、国際空港、ゴルフ場。これらの乱開発によって、千葉県は「金権政治」の代名詞となった。その「腐食の構造」が、これほど大胆かつ詳細に描かれたことはない。〉


プロローグ 「不可視」の領域
第1章 村で何が起こったか
第2章 追いつめられる漁師たち
第3章 狂騒の浜
第4章 埋め立てその後
第5章 世紀末の光景
エピローグ―断章・山の風景

内容説明

山本周五郎の海はこうして略奪された。石油コンビナートとディズニーランド。巨大資本による東京湾開発は、零細漁民の生活を押し潰して建設された。それは『青べか物語』に描かれた山本周五郎の世界が、大物政治家と右翼暴力団に乗っ取られる瞬間でもあった。大製鉄所、国際空港、ゴルフ場。これらの乱開発によって、千葉県は「金権政治」の代名詞となった。その「腐食の構造」が、これほど大胆かつ詳細に描かれたことはない。

目次

プロローグ 「不可視」の領域
第1章 村で何が起こったか
第2章 追いつめられる漁師たち
第3章 狂騒の浜
第4章 埋め立てその後
第5章 世紀末の光景
エピローグ―断章・山の風景

著者等紹介

増子義久[マスコヨシヒサ]
1940年生まれ。早稲田大学卒業後、朝日新聞社に入社。西部本社、北海道支社、東京本社などをへて、2000年3月、定年退社。その後、故郷の岩手県花巻市に居を移し、現在、地元の知的障害者授産施設の園長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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かほ

0
東京湾に対する神奈川側からの印象と千葉側からの印象とは大分違う気がした。千葉県の海岸線があれだけ長いのに内湾側の海事情あまり聞かないのは何故かと思っていたが、謎解明。ほぼ工業地域だったんですね。ららぽーとTOKYOベイが船橋ヘルスセンター(初耳)とかいう大規模レジャー施設の跡地だったことを初めて知った。ジェネレーションギャップかな?親に聞いてみよう…2018/05/15

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