内容説明
今、世界に狂気と残虐の時代が訪れようとしていた。百年前、狂王トレボーの差し向けた“冒険者”の手により生命を断たれ、地下迷宮の奥深くへと封印されたはずの大魔道師ワードナが蘇ったのである。求めるは強大な力を秘めた“魔法の魔除け”。昏黒の情念と不変の欲望に、迷宮の守護者たちは次々と生命を奪われてゆく。そして、精神の飢餓と肉体の窮渇の果てにワードナは、カドルト神の真の姿を見ることになるのだが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クイックラック
2
迷宮探索型RPGウィザードリィの中でも異端扱いだったシナリオ4のノベライズ。シナリオ1で迷宮の奥深くで倒された悪の魔術師ワードナが復活して地上に迫る。ゲームでは当然ワードナを操って謎を解いて敵である冒険者を迎え撃つんだけれど、小説では様々な経歴を持つ冒険者たちがなすすべも無く影のように忍び寄るワードナ配下にやられていくのが恐怖心を煽る。一度芽生えた恐怖心を文章で表すのも上手で読んでてホントに怖くなったよ。これは自分が歳食ったから素直に読めたかも。発売当時だと異端に感じて読むのやめてたかも知んない。面白い2023/05/02
DSSD
2
☆☆☆★2020/04/04
ハイランス
1
ワードナが直接描かれるのはエピローグのみで、怪奇現象の根源として描かれている。 迷宮に関わる人々のハードな過去が丁寧に描かれているが、ワードナ復活に伴ってあっさりと死んでいく。 人々が紹介されては次々と死んでいく展開は、西谷史先生の小説「デジタルデビルストーリー女神転生」を彷彿とさせる笑2023/11/20
jctakashi
1
復活したワードナの前に守護者も冒険者も蹂躙される様はまさに恐怖 物語の鍵になりそうなエルフ忍者が登場し最後の戦いに向かうも・・良い意味で色々予想を裏切る作品だと思います2019/03/03
通りすがり
0
キャラクターの扱いというか最期が、みんなひどい。実は悪い奴だったとか、がんばって生きてきたキャラがろくな死に方をしないとか。そういうのを楽しみながら読む本。