内容説明
エリザベス・ボウエンは、その小説と短編で名を知られる一方、膨大なエッセイ、序文、書評を執筆していた。熱心な手紙の書き手でもあり、しばしばラジオの話し手となり、アメリカの大学での創作クラスへ定期的に訪問講演もしていた。それらノンフィクションの文章を編纂した本書は、ボウエンの小説と短編を読み解く最良の手引きとなろう。同時代の作家たちを照らし、ボウエン自身の手法、主題の選択、そして「ひらめきの源」を明らかにする。
目次
ESSAYS エッセイ
PREFACES 序文・解説
REVIEWS 書評
LETTERS 書簡
BROADCASTS 放送
AUTOBIOGRAPHY 自伝
著者等紹介
ボウエン,エリザベス[ボウエン,エリザベス] [Bowen,Elizabeth]
1899年、アイルランドのダブリンに生まれる。7歳でイングランドに渡り、以後、ロンドンと、アイルランド南部のコーク州にある邸宅(ボウエンズ・コート)を行き来して過ごした。1923年に短編集『出会い』を刊行。27年最初の長編小説『ホテル』を書き上げる。生涯で10編の長編小説と、約90の短編小説を執筆。48年に大英帝国勲章勲三等(CBE)、65年に王立文学協会より文学勲爵士を受章。最後の長編小説『エヴァ・トラウト』は70年のブッカー賞候補となる。1973年ロンドンに没する
リー,ハーマイオニー[リー,ハーマイオニー] [Lee,Hermione]
オックスフォード大学名誉教授。伝記作家、批評家。伝記作家国際団体賞(The BIO Award、2020年)ほか受賞多数。英語文学への功績により2003年に大英帝国勲章勲三等(CBE)、13年に同勲二等(DBE)、23年に同勲一等(GBE)を受章
甘濃夏実[アマノナツミ]
大妻女子大学非常勤講師。東京大学大学院人文社会系研究科(英文学専攻)博士課程単位取得満期退学
垣口由香[カキグチユカ]
龍谷大学農学部准教授。大阪大学大学院文学研究科(文化表現論専攻)博士課程単位取得退学、博士(文学)
小室龍之介[コムロリュウノスケ]
都留文科大学文学部特任准教授。上智大学大学院文学研究科(英米文学専攻)博士課程単位取得満期退学
米山優子[ヨネヤマユウコ]
静岡県立大学国際関係学部准教授。一橋大学大学院言語社会研究科(言語社会専攻)博士課程単位取得退学、博士(学術)
渡部佐代子[ワタベサヨコ]
神戸市外国語大学非常勤講師。神戸市外国語大学大学院外国語学研究科(文化交流専攻)博士課程修了、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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